- TOEICパート3、4の対策って具体的にどう行なっていけばいいの?
- 音声が速すぎて聞き取れないんだけど聞き取るにはどうすればいいのだろう・・・
と悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
パート3、4はTOEICのリスニングパートの中でも会話やナレーションといった比較的長い音声を聞いて答えるパートであるため、難しいパートです。

しかしながら、リスニングのテストの7割を占めるため、高得点を狙うために対策は絶対にかかせないパートです。
この記事では、TOEICで905点を取得している筆者が、パート3、4で高得点を取るために必要な学習方法や教材について紹介していきます。
この記事を読むとわかること
※TOEICリスニングで高得点を取るための具体的な手順については、以下の記事で解説しています。
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Contents
TOEICパート3の概要について
次にパート3の概要について説明していきます。
内容:複数人(2人、または3人)の会話
パート3のリスニング問題は、2人、または3人の会話を聞き、問題に答えていきます。

具体的に出題されるような場面は以下のようなイメージです。
パート3の場面設定
- レストランの予約についての店員とお客さんの会話
- 電車のチケットを予約するための電話での会話
- 会社で働く人たちの資料づくりについての会話


問題の出題の内容としては、音声を聞いて、問いに対する正しい答えを4択から選んでいく形です。
問いと選択肢は、問題用紙に記載されているため、先に内容を把握しておくことが可能です。
そのため、TOEICのパート3では、先読みが有効な対策として知られています。
問題数と試験時間|39問、16分
TOEICリスニング | パート1 | パート2 | パート3 | パート4 |
問題数 | 6題 | 25問 | 39問 | 30問 |
試験時間 | 5分 | 9分 | 17分 | 16分 |
問題数としては、全部で39問あります。
一つの会話に対して3問ずつ問題があり、会話が13回流れます。(13×3=39問)
時間は、17分間とリスニングのパートの中で一番比重が大きいパートとなっています。
パート4の概要について
次にパート4の概要について説明していきます。
内容:1人で話すナレーション
パート4は、パート3と違い、1人の人がナレーションを話していきます。
例えば、以下のような内容があります。
パート4の場面
- ラジオで流れる地元のニュース
- 旅行のツアーガイドの説明
- 授賞式でのコメント
このように1人でナレーターが淡々と説明をしていきます。

問題数と試験時間|30問、16分
TOEICリスニング | パート1 | パート2 | パート3 | パート4 |
問題数 | 6題 | 25問 | 39問 | 30問 |
試験時間 | 5分 | 9分 | 17分 | 16分 |
パート4の問題数は、30問です。1つのナレーションに対して3つの問題があり、その音声が10個あります。
問題の時間としては、約16分です。パート3と同様にリスニングの際に高い集中力が求めらます。
TOEICパート3、4の違いは?
以上説明してきましたが、TOEICパート3とパート4の最大の違いは、話者の数です。
パート3が、2人、または3人の会話なのに対して、パート4は1人の人のナレーションになります。


パート3、パート4で高得点を取るために意識するべき2つのこと
1.先読みをして問題の内容を事前に確認しておく!
パート3、4の長文問題では、あらかじめ問題冊子に問いと4つの選択肢が書かれています。そのため、問題が流れる前に、選択肢を先に読んでおくことで正答率を上げることができます。
先読みをしておくことのメリットは、2つあります。
先読みのメリット
- あらかじめ聞かれる内容を把握しておくことができる点
- 問題の内容を推測できる点
順番に説明していきます。
①あらかじめ聞かれる内容を把握しておくことができる点
長文が流れる前から、どういった内容を聞き取る必要があるのかを把握しておくことができます。
そのため、リスニングが始まった際に、どこの部分を集中的に聞いておく必要があるのかを把握しているため、問題に対応しやすくなります。
②問題の内容を推測できる点
また、先読みをすることで、問題の内容を推測することができます。
例えば、話している人の職業は何か?という問いであれば、選択肢を見ることでどのような内容の英文が流れるのか目星をつけておくことができます。
✔︎特にチェックするべき2つのポイント
①セリフの注意文
問の中に““でこのセリフは、どういう意味を表しているかといった問題がある場合があります。
このような問題では、事前にどのセリフの意味を答えるのかを把握しているかしていないかで解けるか溶けないかが大きく変わってしまいます。

②図の問題
図の問題も特に先に確認しておくべきポイントです。
どういった内容の図なのかあらかじめ理解しておき、リスニングを聞きながら、正しく選択肢を判断するようにしましょう。

2.速い長文を聞き取る力を身につける。
次に意識するべきことは、速くて長い音声に対するリスニング力を身につけることです。
パート3、パート4のリスニング問題は、パート1、2に比べてリスニングの音声が長く、スピードも比較的速いです。
そのため、長文を聞き取る力をあらかじめ身につけておく必要があります。その具体的な方法が次に紹介するシャドーイング、オーバーラッピングです。
パート3、パート4に効果的な学習方法
結論として、一番効果がある学習方法は、シャドーイングです。
シャドーイングの学習方法
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、その音声を追いかけるように自分で発音していくことです。
このシャドーイングを行なって自分で実際に発音していくことで、リスニングで英語の音声を聞き取る力が劇的に上がります。

✔️シャドーイングの具体例


といったふうに聞こえてきた音声を自分で発音しながら再現していきます。
シャドーイングの手順ですが、以下の手順で行っていきます。
ポイントとしては、内容や意味を理解した文章をシャドーイングしていくことです。
そうすることによって、英文が自分のものとして正しく蓄積されていき、リスニングに必要な経験値を積むことができます。
詳しい学習方法については、以下の記事で解説しています。
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ディクテーションは効果があるが、あまりおすすめしない
TOEICリスニングの学習方法として知られる一つにディクテーションがあります。
ディクテーションとは、聞こえてきた音声を紙に書き出すというリスニングの方法です。
ディクテーションもリスニングにおいては効果的な学習方法ですが、あまりお勧めしません。
理由としては、ディクテーションには1問あたりの復習に多くの時間がかかってしまうからです。


特に、忙しい人は、問題の復習もより効率的に行なっていく必要があります。
そのため、比較的短時間で復習することができる、シャドーウィングによるリスニング対策をお勧めします。
パート3、パート4対策におすすめの参考書、教材
ここで、パート3、パート4の対策に使用するべき参考書、教材について紹介していきます。
TOEIC Part3&4 鬼の変速リスニング
鬼のリスニングのメリット
- スピードへの対応力が身につく
- 効果的なリスニング学習の方法がわかる
- 解説がわかりやすく、おもしろい
この参考書は、倍速リスニングをテーマにした参考書です。
コンセプトとしては、通常速度より速い速度のリスニングを行うことで、本番の試験で音声がゆっくりに感じられるなるというものです。
ただそれだけでなく、リスニング学習に効果的なシャドーイング等の学習方法も身につけることができるおすすめの参考書です。

より詳しい鬼の変速リスニングの詳細については、
【効果絶大】TOEIC Part3&4 鬼の変速リスニングをおすすめする理由で解説しているのであわせてどうぞ。
おすすめの教材| TOEIC新形式 精選模試リスニング
おすすめの問題集は、 TOEIC新形式 精選模試リスニングです。
一冊に5題分のリスニング問題が収録されています。
それぞれの問題が本番と同等の難易度でかつ質が高いため、パート3、パート4の対策として使用するのに最適です。

TOEIC新形式精選模試の詳細については、TOEIC新形式精選模試をおすすめする5つの理由でまとめているのであわせてどうぞ。
そのほかの教材については、以下の記事で解説しています。
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TOEICパート3&4対策まとめ
今日は、パート3、4の対策について解説してきました。
パート3、4は問題演習をこなした後に、シャドーイングを行なっていくことで確実に点数を伸ばすことができます。
音声が始まる前に先読みをして準備しておくことで、問題への対応力がかなり変わってくるので、先読みの練習もしておきましょう。