- TOEICリスニングで高得点を取るためにはどうやって勉強すればいいのだろう
- 具体的なリスニングの学習手順をいちから知りたい!
- TOEICリスニングが速すぎて全然聞き取れない
と悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
TOEICリスニングで高得点を取ることは難しいです。

しかしながら、しっかりと順序立てて適切な対策を行うことで、リスニングパートで400点を取ることは十分に可能です。
私自身、試行錯誤していく中で、効果的なリスニングの学習方法を知ることができ、結果として、 TOEICのリスニングの点数は、485点(495点中)まで上がりTOEIC905点を取得しています。


TOEICのリスニングは、正しい手順で、効果的な復習方法(シャドーイング、オーバーラッピング)を行うことで、十分に点数を上げることができます。
今日は、自身の経験をもとに具体的なリスニングで高得点を取るための学習手順を解説していきます。
この記事を読むとわかること
※0円でできるTOEICリスニング対策の近道
TOEICリスニング対策におすすめのスタディサプリTOEICコースが無料で1週間で使用することができます。
まだ基礎ができていない初心者の方は、とりあえず基礎を1週間で集中して学習してしまうのもありです。
Contents
TOEICリスニングで400点を取るために重要な3つのこと
TOEICリスニングは、ただやみくもに勉強していても成果が出にくいです。
TOEICリスニングで400点を取るために重要な3つのことを紹介していきます。
重要な3つのこと
①シャドーイング&オーバーラッピングといった効果的な方法で学習する。
まず、大切なことが効果的なリスニングの学習方法を勉強に取り入れることです。
ただただ、問題を解くだけでなく、シャドーイングやオーバーラッピングのようなリスニング学習方法を取り入れることで、速い英文を正確に聞き取る力が効率的に身につきます。

用語解説
オーバーラッピング・・・文章を見ながら、聞こえてきた音声にあわせて発音していくリスニング学習方法
シャドーイング・・・文章を見ずに、聞こえてきた音声を後から少し遅れて追いかけていく学習方法
シャドーイング学習の詳しい方法については以下の記事で解説しています。
記事内リンク
問題量をこなす(模試問題集を複数冊解く)
次に重要なことが問題量をこなすことです。
TOEICで高得点を取るためには、 TOEICの傾向を知ること、そして試験に慣れることが必要不可欠です。
そのために模試問題集でできるだけ実践演習を積みましょう。

長文パート(パート3&4)を得意パートにする。
パート3は、2人、または3人の会話を会話を聞いて内容に合う選択肢を選ぶ問題です。
また、パート4は、1人の人が話すナレーションや説明を聞いて内容に合う選択肢を選ぶ問題です。
リスニングパートは、このパート3&4の割合が実に70%を占めます。
そのため、 TOEICリスニングで400点を狙うためには、これらのパートを重点的に対策をする必要があります。
TOEICリスニングが聞き取れない際の詳しいポイントについては、以下の記事でもまとめているので、併せてチェックしてみてください。
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TOEICリスニングで高得点を取得する上でおすすめの学習教材
次に、TOEICリスニングで高得点を取るためにおすすめの学習教材について紹介していきます。
大きく分けて、アプリと参考書の2種類があります。
教材の種類 | おすすめの人 | |
アプリ | TOEIC学習初心者 | 忙しい人 |
参考書 | 基礎がある程度固まっている | 時間に余裕がある人 |
アプリに関しては、解説が詳しいものを選択することで、初心者でも挫折せずに学習を進めることができます。また、忙しい人でも隙間時間を見つけて学習することができます。
一方、参考書は、ある程度時間に余裕があり、英語の基礎がある人におすすめです。

おすすめのアプリ:スタディサプリイングリッシュTOEICコース
おすすめの TOEICリスニング学習アプリが、スタディサプリイングリッシュTOEICコースです。
解説が丁寧で講義動画もついているため、初心者からでも十分に TOEICリスニングで400点を狙うことができます。


スタディサプリは、有料ですが、今なら1週間無料で使用することができます。まずは、無料でやってみて効果的だと思ったら継続することをおすすめします。
※公式サイトにリンクが飛びます。無料体験期間のキャンペーンは終了してしまう可能性もあるのでお早めに試してみることをおすすめします。
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TOEICリスニングにおすすめの参考書
まず、参考書についてですが、以下の通りです。
- TOEIC L&R 出る単特急 金のフレーズ|単語力強化
- TOEIC 新形式精選模試 リスニング|実践力強化
※リンクをクリックすると、記事内の教材の説明の部分まで飛びます。
TOEIC L&R 出る単特急 金のフレーズは、TOEICの頻出語彙をほとんどと言っていいほど網羅しており、最もおすすめの参考書です。
また、精選模試リスニングは、リスニング対策の模試問題集としておすすめです。質の高い問題で構成されており、実践力を身につけるのに最適です。
TOEICリスニング 400点はどれくらいのレベルなの?
スコア区分 | リスニング | リーディング |
445点以上の割合 | 11.6% | 2.9% |
420点以上の割合 | 18.8% | 6.3% |
395点以上の割合 | 27.0% | 11.5% |
参考資料)ETS TOEIC 平均スコア・スコア分布 詳細 (第257回)
次に、TOEICリスニングで400点取ることがどれくらい難しいのかを説明していきます。
395点は非常に400点に近い点数なので、ほぼイコールと考えると、TOEICリスニング400点の人の割合は、全体の約上位27.0%です。
約4人に1人ほどの割合です。
ハイスコアですが、今日紹介してきた手順で学習を行なっていくことで十分に狙える点数です。
リーディングに対して、TOEICリスニングは点数が取りにくく、比較的点数が取りやすいと言えます。
TOEICリスニング400点の正答率の目安
正解数 | スコア |
100問 | 495点 |
85問 | 450点 |
75問 | 400点 |
※参考)TOEIC 新形式精選模試 リスニングスコア表
正答率は、100問中だいたい75問正解すると、400点を取得することができます。
そのため、TOEICリーディングで400点を取得するためには、約75%を正解する必要があります。

自分がTOEICリスニングで400点前後だった時のレベル感
自身のレベル感としては、以下の通りです。
✔️短文リスニング(パート1&2)の正解率は、8割程度
✔️長文リスニング(パート3&4)の内容は、7割くらいわかる。
✔️ 語彙のレベルとしては、9割聞き取れる。
このようなイメージです。


こう見るとTOEICリスニングで400点は、すべてのリスニングの内容を聞き取る必要がないといえます。
少しでも聞き取るように努力していくことで十分に到達可能な点数です。
TOEICリスニング|3ヶ月で独学で400点取得するための5つの手順
学習期間 | 具体的な内容 |
---|---|
1-2週目 | ①単語の基礎がため |
3-7週目 | ②模試問題集1冊をしっかり解き切る。 |
③シャドーイング等で復習する。 | |
④パート別の対策を行う | |
8-12週目 | ⑤公式問題集&模試問題集を解く |
以上のような手順で3ヶ月間学習していきます。
最初に単語の基礎を固めた後、問題演習をしながら、並行してパート別の対策等を行って、これでもかとリスニング力を向上させます。
一番大切な部分は、1冊、模試問題集をシャドーイングを行いながら、極めていくことです。
ただ問題を解くのではなく、解いた後に、シャドーイング等で繰り返し復習を行い、体にTOEICの知識を染み込ませていくイメージです。
①単語の知識を身につける【1〜2週目】
TOEICのリスニングを行う上で単語は、必要不可欠です。知らない単語が多いと、英文の内容を理解することができません。
反対に、単語学習をはじめにある程度行なってしまうことで、単語を調べる時間がなくなり、非常に効率的に学習を進めることが可能になります。
そのため、最初の段階で、集中的に単語を網羅してしまいましょう。
目安としてはTOEIC800点レベルまでの単語を覚えるようにしましょう。
おすすめの単語帳:TOEIC L&R 出る単特急 金のフレーズ
TOEICの頻出語がこれでもかと網羅されており、
これ一冊をしっかりと覚えることができれば、 TOEICリスニングの語彙力については怖いものがなくなります。
金のフレーズの具体的な内容については、TOEIC最強の単語帳|金のフレーズをおすすめする理由と、勉強法を解説!の記事で説明しているので、気になる人は見てみてください。
模試問題集を使用する【3週目〜7週目①】
模試問題集は、TOEIC本番の試験の形式に近いため、全体の対策を行えるため、効果的です。
学習の具体的な手順については以下の通りです。
①模試問題集を解いて答え合わせ
✔︎学習の手順
① 模試問題集を試験同様の時間で問題を解く。
② 答え合わせをする。
③ 間違えたものは、解説を読む前に再度解き直す。
④ 間違えた原因と知識の確認する。
この手順のように、模試問題集を使用してリスニングの問題を一通り解きましょう。
そのあとは、答え合わせを行い、間違えた原因と自分が知らなかった単語や表現を確認しましょう。
知らなかった単語や表現に関しては、ノートなどにまとめて後で復習できるようにしておくといいです。
そういった1つ1つの知らない表現を覚えていくことで、確実に英語力がついていきます。
おすすめの模試問題集は、 TOEIC新形式精選模試リスニング
模試問題集で最もおすすめなのが、 TOEIC新形式精選模試 リスニングです。
本番と同様の非常に質の高いレベルの問題が5題収録されており、この問題集を解き切ることで確実にTOEICの点数が大幅に上がること間違いなし。
僕自身、この参考書を中心に問題演習を行い、安定して TOEICリスニングで400点以上を取得できるようになりました。

詳しい内容については、以下の記事で解説しています。
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✔︎どのくらいの問題数を解けばいいのか?
可能であれば、多くの問題に触れることに越したことはありませんが、一回一回の質がなければ、無駄な勉強時間になってしまいます。
まずは、模試問題集1冊(約5題)を解き、その問題集を使ってこれから紹介する効率的な学習方法を行なっていけば、十分にTOEICの点数は上がります。
そうして、一冊を仕上げた後にもう1冊を解くことでTOEICリスニングの実践力を身につけましょう。
また、その他の使用すべき模試や公式問題集等については、
TOEICリスニングおすすめの参考書7選【コスパ最強】の記事でまとめているので、そちらもチェックしてみてください。
②シャドーイング、オーバーラッピング等の効率的な学習方法で復習する
2つ目に紹介するのが、効率的な学習方法で復習することです。
リスニングのおすすめの復習方法は、オーバーラッピングとシャドーイングです。

- オーバーラッピング・・・スクリプトを見て、音声に合わせて英語を発音していく。
- シャドーイング・・・何も見ずに、聞こえてきた音声を少し遅れて発音していく。
このように、2つとも音声を聞いて自分で実際に真似をして発音をしていくリスニングの学習方法です。
オーバーラッピングとシャドーイングのメリットは、以下の通りです。
シャドーイングの効果
- 英語を聞き取る力が大幅に上がる。
- 自分の弱点箇所がわかる。
- 集中力が身につく
これらの効果を見るとわかるようにTOEICリスニングの対策として非常に効果的な学習方法です。
オーバーラッピングの具体的な学習手順
オーバーラッピングの学習手順としては、以下の通りです。
✔︎オーバーラッピングの手順
①問題のスクリプトを用意する。
②音声に合わせてスクリプトを読んで、英語を発音していく
③2〜3回繰り返す。
オーバーラッピングは、リスニングの基礎を身につけるのに、非常に役に立ちます。
文章を見ながら、実際に発音していくことで、どう単語やフレーズが発音されているのかを認識することができるようになり、聞き取る力が上がります。
シャドーウィングの具体的な学習手順
シャドーウィングの学習手順としては、以下の通りです。
✔︎シャドーウィングの学習手順
①スクリプトを見ずに音声を流す。
②聞こえてきた音声を自分で発音して追いかけていく
③2〜3回繰り返す。
僕自身が学習をしていて、TOEICのリスニングで最も効果があった学習方法がシャドーウィングです。
シャドーウィングを行うことで、英語の処理スピード、それから英語を聞き取る能力が格段に上がります。
これら2つのより詳しい学習方法に関しては、TOEICリスニングに効果絶大!シャドーイングの学習方法を徹底解説で紹介しています。
パート毎の対策を行う【3週目〜7週目②】
模試問題集を解くのと並行して行うべきことがパート毎の対策です。
パート1の対策
パート1は、問題のレベルが比較的やさしく、模試問題集と公式問題集を一通り解くことで十分に対策することができます。
パート1の対策としては、以下のようなポイントが挙げらます。
パート1のポイント
① 事前に画像をチェックしておく。
② 頻出の語彙表現を覚えておく。
③ 抽象的な表現に注意
パート1では、事前に画像をチェックしておくようにしましょう。


問題が始まってから、写真を見ると、焦って大事な部分を聞き逃してしまうということもあります。事前に写真を確認し、ある程度内容を想像しておくようにしましょう。
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パート2の対策
パート2は、会話の答えとして適切な選択肢を3択から選ぶ問題です。
このパートでは、パターンが決まっている問題も多く、模試問題集、公式問題集を解いていく中で十分に対策できます。
パート2の対策としては、以下のようなものが挙げれれます。
TOEICパート2のポイント
① 消去法で解く。
② 間接的な回答に要注意
③ 似た音の選択肢に注意する。|誤答の可能性が高い
他のパートでは、4択であるのに対して、パート3は、3択の選択肢から正答を選びます。そのため、消去法が非常に有効です。
また、最近の問題として、わかりやすい直接的な回答ではなく、間接的な回答が答えとなることがあるので、注意が必要です。
より詳しいパート2の対策については、以下の記事でまとめています。
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パート3&パート4の対策
パート3&パート4は長文問題を聞いて答える問題です。
パート3&4概要
- パート3|2人、もしくは3人の会話(オフィスやレストランの会話)
- パート4|1人のナレーション(電車や空港のアナウンス、ラジオなど)
これらのパートは、先ほど紹介したオーバーラッピングとシャドーウィングによる学習を問題を使用して行うことで十分に対策することができます。
パート3&4のもう一つの対策として有効なのが、問題の先読みです。
先読みをしておくことのメリットは、2つあります。
先読みのメリット
- あらかじめ聞かれる内容を把握しておくことができる点
- 問題の内容を推測できる点
前の問題が早く解き終わった時には、次の問題を先にざっと読んでおきましょう。
どう言った内容の質問に答えればいいのかをあらかじめ頭に入れておくことで、問題への対応力が上がり解きやすくなります。
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公式問題集を解く【8週目〜12週目①】
最後の1ヶ月ちょっとで公式問題集を2冊分解いていきます。
模試問題集だけでなく、公式問題集を解く理由としては、模試問題集より本番に近い問題を解くことができるためです。ペースとしては、土日を使用して週1回のペースで解いていきます。
そのため、本番の試験を受ける際に違和感を感じないために、公式問題集も並行して解いていきます。
模試問題集の時と同様に、公式問題集を解いた後は、オーバーラッピング、シャドーウィングで復習を行い、リスニング力をブラッシュアップしていきます。
模試問題集を追加でもう一冊分解く【8週目〜12週目②】
最後に1ヶ月半は、いかに問題数をこなしTOEICの問題に慣れていくかというのが大切です。
そのため、公式問題集と並行して模試問題集をもう一冊こなしていきます。おすすめは、以下のものです。
TOEICテスト新形式 精選模試 リスニング2
上記で、説明した精選模試シリーズの続編です。
こちらも1と変わらず質の高い問題集であるため、この参考書を使用して問題演習量を増やします。
高地トレーニングを行う(倍速トレーニング、海外ドラマ視聴)
最後の1ヶ月で、TOEICの問題よりもレベルの高いリスニング学習を行います。
マラソンの高地トレーニングのようなものです。2種類の方法があります。
倍速トレーニング(問題のスピードを上げる。)
1つ目の方法がTOEICのリスニングの音声のスピードを上げることです。TOEICの一度解いた問題を再度解く際に、行なっていました。
早い音声でトレーニングを積むことで実際のTOEICの問題を解く際に余裕が生まれます。
TOEICリスニングで音声のスピードを上げる倍速トレーニングは、スピード対策として非常に有効です。
具体的な方法については、TOEICリスニング|倍速トレーニングの効果が凄まじいの記事にまとめているので、チェックしてみてください。
海外ドラマを見る
次の方法が、海外ドラマです。具体的におすすめの作品は以下のような作品です。
- How I met your mother
- FRIENDS
- Full house
特におすすめなのがFRIENDSです。
僕自身は、なんとなく英語学習のモチベーションが上がらないなという時に海外ドラマを見ていました。
海外ドラマを視聴していると、TOEICと比べるとスピードが速く、ドラマの音声のスピードに慣れるとTOEICの速度がやさしく感じられます。
海外ドラマを使用し英語の学習方法については、【最強の教材】海外ドラマを使用した英語の学習方法を徹底解説をご参照ください。
まとめ
今日は、TOEICリスニングで独学で高得点を取る方法について紹介してきました。一番大切なのは、質の高い学習を継続して行うことです。
問題を解き、シャドーウィング等で復習することでリスニング能力を向上させましょう。この記事が学習の参考になれば嬉しいです。
リーディングに関しては、TOEICリーディングで400点取得する方法【独学可能】にまとめているので、興味がある人は、ぜひ確認してください。