- TOEICリスニングが速すぎて聞き取れない・・・
- TOEICリスニングの対策に倍速リスニングって本当に効果あるの?
と、TOEICリスニングでどのような勉強をしたら効果的なのかわからず困っている人もいるのではないでしょうか。
私自身、当初リスニングの学習を始めた際には全く聞き取ることができず、苦労していました。「リスニング速すぎて全然聞き取れないんだけど...」と何度思ったことか...
そんな時に効果的だった学習方法が、倍速リスニングです。
最初は半信半疑でしたが、倍速トレーニングを続けていくと、普通の音声のスピードがゆっくりと感じられるようになり、結果としてリスニング能力が大幅に上がりました。
現在は、独学でTOEICで905点を取得しています。
この記事では、倍速リスニングがなぜTOEICリスニング対策に効果的なのか、そして具体的な実践の手順について解説していきます。
記事の内容
・倍速リスニングが効果的な3つの理由(スピードへの対応力、集中力、学習の効率化)
また、リスニングの全体的な学習手順について知りたい人は、TOEICリスニングで3ヶ月で高得点を取得するための方法という記事で解説しているのであわせてどうぞ。
目次
倍速リスニングがTOEIC対策に効果的な3つの理由
倍速リスニングが効果的な理由は、以下の3つです。
倍速リスニングが効果的な理由
それぞれ順番に解説していきます。
①速度がゆっくりに感じられ、余裕をもって問題が解ける
1つ目の理由が、リスニングの問題を余裕を持って解けるようになるからです。
倍速リスニングを行い、速いスピードに慣れておくことで、通常の速度がゆっくりに感じられます。理由としては、速い音声に耳が慣れることで、通常の速度がゆっくりに感じられるためです。
結果として、本番の通常の速度で問題を解くと、速い速度に慣れている分、余裕を持って問題を解くことができます。
②リスニングの際の集中力が身につく。
倍速リスニングを行う際、通常の速度よりも集中して音声を聞く必要があります。より集中して聞いていないと速度が速く、内容をつかむことが出来ないためです。
そのため、倍速リスニングを行うことによって、自然と集中して音声を聞こうとするため、集中力を高めることができ、リスニング全体の点数向上につながります。
問題を解いていて、ぼーとしてしまって音声を聞きのがしてしまう人には、倍速リスニングを行うことをおすすめします。
③学習時間を短縮し、効率的な学習を進めることができる。
3つ目が、時間を短縮し、効率的な学習を行うことができるという理由です。
速い速度で問題が解けるようになると、その分だけ学習にかかる時間を削減することができます。
例)1.5倍速で学習
通常の速度:45分 1.5倍速:30分
✔️学習にかかる時間を削減できる。
学習をはじめたばかりのころは難しいと感じるかもしれませんが、
1度解いた問題を復習する際などは、学習時間を抑え、効率的な学習を進めることが可能です。
倍速リスニングにおすすめの教材はこれ!
倍速リスニングを行う上でおすすめの2つの教材は、以下の通りです。
教材名 | 料金 | Amazon評価 | 出版社 |
鬼の変速リスニング | 1,430円 | ★4.3 | アルク |
精選模試リスニング | 2,090円 | ★4.3 | ジャパンタイムズ |
※Amazon評価は、2024年1月13日時点。リンクをクリックすると記事内の詳細説明部分に移動します。
それぞれ順番に紹介していきます。
TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング
- 倍速リスニングの仕方がわかり、スピードの適応力が身につく
- リスニングの基礎的な学習の仕方を身につけることができる。
コンセプトとしては、倍速のリスニングに慣れることで通常の速度がゆっくりに感じられるというものです。
これ一冊で最初に取り組んでおくことで、TOEICリスニングで効率的に高得点を狙うことが可能になります。
その理由は、倍速トレーニング、さらにはシャドーイング、リピーティングといった基本的なリスニング学習の方法を理解することができ、リスニングのしっかりとした土台ができるためです。
デメリットとしては、収録問題集が少ない点です。より多くの問題を解きたいという人には、物足りないかもしれません。
しかしながら、最初の1冊としてやる分には全く問題ないです。また、続編であるシリーズ2もあるため、量が足りない人は、シリーズ2も併せて購入することをおすすめします。
シリーズ1、2ともに講師陣の解説が面白く、飽きずに問題演習を進めることができます。
この参考書の詳しい内容については、【効果絶大】TOEIC Part3&4 鬼の変速リスニングをおすすめする理由!で解説しています。
TOEIC新形式 精選模試リスニング
そのほかの教材に関しては、公式問題集と模試問題集を中心に学習すれば問題ありません。おすすめは、TOEIC新形式精選模試 リスニングです。
収録されている5題の問題の質が非常に高く、この模試を教材にして学習を行うことで、確実に実力が上がります。
あわせて読みたい記事
また、アプリでの学習もおすすめです。倍速機能がついているアプリもあり、リスニング学習を効率的に行うことができます。
より詳しいおすすめのアプリについては、TOEICリスニング対策におすすめのアプリの記事でまとめています。
倍速トレーニングの学習の手段
このような順番で進めていきます。
①最初に2倍速で問題を解く。
まずは、2倍速で問題を解いていきます。
最初は、速すぎて聞き取れない部分が多いと思いますが、集中してわかる範囲で内容をつかんでいきます。
②1.5倍速で問題を解く。
次に、少し速度を落として、1.5倍速でリスニングを行います。
先ほどの速度よりも速度が遅くなっており、聞き取れる部分が増えていきます。
1.5速で問題を解けるようになると、通常の速度で問題を解く際に非常に余裕を持って取り組むことができるようになります。
③通常速度で問題を解く&答え合わせを行う。
最後に通常速度で問題を解いていきます。
この時点では、倍速で解いていた時と比べて、比較的ゆっくりのスピードで感じられるようになっています。
わからなかった部分を確認しながら、問題を解いていきましょう。
その後、答え合わせを行い、聞き取れなかった部分を確認しましょう。
倍速リスニングで意識するべき点
ただただ倍速リスニングを行うだけでは効果が薄くなってしまうので、以下の2点に注意しましょう。
①部分的でもいいから聞き取りにいく。
倍速トレーニングでは、速度が速く、文章全体のフレーズを一度で聞き取ることは難しいです。
そのため、部分的でもいいので、聞き取るように集中しましょう。複数回繰り返す中で、早いスピードに慣れ、聞き取れる箇所が増えていきます。
部分的にでも聞き取りに行くことで、早い速度でも聞き取る力が身につきます。
結果として、通常のリスニングの際に、余裕が生まれます。
②倍速リスニングだけでなく、並行してシャドーイングを行う
学習方法 | 目的 |
倍速リスニング | スピードへの対応力を身につける。 |
シャドーウィング | 英語を聞き取る力を強化 |
倍速リスニングは、TOEICリスニングのスピードへの対策として非常に効果的です。
しかしながら、倍速リスニングだけを行なっていると身に付きにくい部分があります。
それが英文を正確に聞き取り、理解する力です。
この力は、速い音声によるトレーニングだけだとどうしても身につけることが難しいです。
その力を身につけるために有効的な学習手段がシャドーイングです。
シャドーイングとは、聞こえてきた音声を少し遅れて発音していくという学習方法です。
この2つの学習法を組み合わせることで、リスニング力を大幅に向上させることができます。
シャドーイングの具体的な方法については、TOEICリスニングに効果絶大!シャドーイングのやり方を徹底解説!で具体的に解説しています。
③倍速で解いた後に確認で来ていない箇所は通常速度でしっかりと確認する
続いての注意点ですが、倍速リスニングを行なった後に聞き取れない場合には、しっかりと速度を下げて内容を確認するようにしましょう。
倍速リスニングのいい部分を取り入れつつ、リスニング力を底上げするために通常速度での演習も取り入れていきます。
TOEIC倍速トレーニングで準備するべきアプリ|Audipo
TOEICの音源を倍速で再生する時に便利なアプリを紹介していきます。
おすすめは、Audipoです。音源を倍速にする方法は、以下の通りです。
①アプリを開き、右上の曲選択をタップ。
②プレイリストやアルバムから速度を変更したい音源を選ぶ。
③オレンジ色で囲った部分から、速度を調整する。
以上のプロセスで簡単に行うことができます。
倍速リスニング対策についてのまとめ
今日は、倍速トレーニングの効果や方法について解説してきました。
倍速リスニングが効果的な理由
①リスニング問題のスピードに対応できるようになる。
②リスニングの際の集中力が身につく
③学習時間を短縮することができる。
2倍速、1.5倍速のスピードに挑戦していくことで、 TOEICリスニングのスピード対策に非常に効果的な学習方法です。
リスニングの理解力を高めるシャドーウィングの並行して学習に取り入れることで効果がより一層高まるので、対策に組み込みましょう。
※TOEICで高得点をとる具体的な方法について知りたい人は、 TOEIC独学で800点取得する方法を徹底解説!をご覧ください。