単語学習を効率的に行うことで、 TOEICには様々なメリットがあります。
ただ単語を覚える際に、学習方法が不十分だと、意外にスコアがあがらないという自体も起こり得ます。
おそらく単語がわかれば、リスニングやリーディングの内容を理解できるようになり、点数が上がるというのが一般的なイメージだと思います。
しかし、それ以外にも単語を覚える時点で工夫して覚えていくことで、リーディングの文法問題や、コロケーションの問題にも対応できるようになり、点数が大幅に上がっていきます。

この記事では、TOEIC英単語を効率的に短期間で覚える方法、そして、 TOEIC試験全体の点数を上げるために意識するべきポイントについても解説していきます。
Contents
- 1 TOEIC単語学習を行う際に絶対に意識すべき3つのポイント
- 2 TOEIC単語学習の勉強法、覚え方|具体的な7つのステップ
- 2.1 ステップ1:学習する単語の範囲を決める:100〜200単語単位ががおすすめ
- 2.2 ステップ2:まずは、自分が知っている単語と知らない単語に分ける。
- 2.3 ステップ3:知らない単語については、1分程度で意味や使われ方を覚えていく(この際、完璧を目指す必要はない)
- 2.4 ステップ4:100単語分1周したら、もう1周進む→意味がわかったらチェックを入れる。
- 2.5 ステップ5:意味がわからなかった単語を再度確認していく(30秒前後)
- 2.6 ステップ6:再びわかる単語をチェックし、わからない単語のみ復習してわからない単語がなくなるまで学習していく。
- 2.7 ステップ7:ステップ3までの方法で100単語を学習したら、次の100単語に進んでいきます。
- 3 TOEIC英単語を覚えていく上でどうしても覚えられない人が追加で行うべきコツ、施策について
- 4 TOEIC英単語対策におすすめの単語帳、参考書
- 5 TOEIC英単語対策におすすめのアプリ
- 6 TOEIC英単語の勉強法、覚え方まとめ
TOEIC単語学習を行う際に絶対に意識すべき3つのポイント
①TOEIC対策に効果的な教材(アプリ、参考書)を絶対にしようすべき
TOEICの試験で高得点を狙いたいので、あれば、大学受験や英検など他の試験用の参考書でなく、間違いなくTOEIC試験に特化した教材を使用すべきです。
TOEICの試験に出題される頻出語は他の試験のものとは異なっており、TOEICの英単語に特化した学習をするのとしないのとでは、効率性に大きな差ができてしまいます。

②一回で完璧を目指さずに高い回転率で何度も学習をする。
続いてのポイントが一回の学習で完璧を目指さないことです。
例えば、1000単語が収録されている単語帳を覚えていくさいに一つ一つの単語に時間をかけてしまうと結局最初の学習した内容を全く覚えていないということも起こり得ます。
そういったことが内容に一定の単語数で区切り、一つ一つの英単語に時間をかけすぎに学習していくというのが非常に大切です。
基本的には、単語を記憶する際には、かけた時間ではなく、学習した回数で記憶に定着していくため、回転率を上げてできるかぎり単語に触れていくというのが一番の近道です。

③単語単体で覚えずに発音、使われ方もチェックする。
単語のスペルと意味だけを覚えるだけではなく、その単語の発音、そしてどのように使われているのかを必ずチェックして覚えるようにすべきです。
そうすることで、リーディングの試験だけでなく。リスニングの試験を解く際にも単語の意味をしっかりと理解することができます。
また、単語がどのような形で実際に使用されるのか、コロケーションや熟語に関しても学習しておくことで、リーディングの文法問題や穴埋め問題の対策にもなります。
結果として全体の TOEICスコアが大幅に向上していきます。
続いて TOEIC英単語を覚えるための具体的な手順、学習方法について解説していきます。
このプロセスを実践していけば、間違いなく単語を暗記していくことができるようになります。
参考)意味は、英語→日本語訳のみ覚えればいいの?|時間がある人は、日本語→英語でも覚えるべき
TOEICの試験では、基本的に英語→日本語の意味を覚えることができれば、対応することが可能です。
とはいえ、時間に余裕がある人は、日本語→英語でも変換できるようにしておくことをおすすめします。
両方(日本語訳→英語、英語→日本語訳)を覚えるようにしておくことで、単語の記憶が強化され長期的に単語を覚えることができるだけでなく、瞬時に意味が思いつくようになります。
TOEIC単語学習の勉強法、覚え方|具体的な7つのステップ
回数 | ステップ | 具体的にやること |
1回目 | ①学習範囲の設定 | 100単語単位で自分が覚える単語の数を設定する。 |
②1回目のテスト | 自分がわかる単語、わからない単語を確認して、分類する。 | |
③1回目の確認 | わからない単語の意味、発音、例文をチェックする。 | |
2回目 | ④2回目のテスト | 1回目のテストでわからなかった単語を確認して、 わかる単語にチェックを入れる。 |
⑤2回目の確認 | 2回目のテストでもわからなかった単語を確認 | |
3回目以降 覚えるまで |
⑥テスト→確認を 繰り返す |
3回目以降もテスト→確認を繰り返しわからない 単語がなくなるまで行う |
次の100単語 | ⑦次の100単語を学習 | 100単語覚えたら、次の100単語を学習する。 |
それぞれのステップを順番に解説していきます。
ステップ1:学習する単語の範囲を決める:100〜200単語単位ががおすすめ
まずは、自分が覚える単語のレベルと覚える単語数を設定していきます。
自分のレベルの200点上のレベルくらいまでの設定して問題ないです。
初心者の人は、600点レベルを目指して100単語単位で学習を進めていきましょう。
例)600点レベルの単語を500単語学ぶ場合
①100単語の学習→②次の100単語に進む→③500単語を覚えるまで続ける。
というイメージです。
まず最初の100単語を覚える方法についてステップ2から説明していきます。
ステップ2:まずは、自分が知っている単語と知らない単語に分ける。
単語を効率的に覚えていくためにも、まずは自分が意味がわかる単語とわからない単語を確認していきます。
アプリでの学習であれば、単語の意味を4択問題等でチェックしていく中で、自動で分別することができます。
参考書の学習であれば、わかる単語にチェックを入れて、わからない単語をチェックせずに分類わけを行なっていきます。
ステップ3:知らない単語については、1分程度で意味や使われ方を覚えていく(この際、完璧を目指す必要はない)
続いてわかる単語とわからない単語を分類したら、わからない単語の意味を確認していきます。
この際には、意味だけでなく以下のポイントについてもあわせて確認していきましょう。
TOEICの試験なので、基本的には、英語→日本語の意味で変換できれば、大丈夫です。
この際には、以下の項目を1分間の間でチェックしていきましょう。
✔️1分間の間でチェックするべき項目
①日本語の意味:まずは、日本語訳を確認
②英語での発音:リスニング学習にも役立つようにも身につける。
③品詞の確認:文法問題に対応できるように確認する。
④単語の文章中での使われ方:例文や表現の中での使われ方を覚える。
これらの項目をチェックしてある程度認識したら次の単語へと移動します。
TOEICでは、品詞問題や前置詞を入力する問題など、単語単体ではなく、文章の中で使用される形式で覚えておくことで即答できる問題も多いです。
全体のスコアアップのためにも、上記のチェックポイントを抑えつつ、英語を覚えていきましょう。

ステップ4:100単語分1周したら、もう1周進む→意味がわかったらチェックを入れる。
再び学習した100単語をテストして1回目でわからなかった単語のテストを行い、わかった単語にチェックを入れていきます。
1回目に比べてチェックを入れる箇所が増えていくため、徐々にわからない単語が減っていくイメージです。
ステップ5:意味がわからなかった単語を再度確認していく(30秒前後)
意味がわからなかった単語を再度確認していきます。
1度チェックしているので、1回目よりもより短い時間でチェックしていくことができます。
目安としては30秒前後でチェックしていきます。
ステップ6:再びわかる単語をチェックし、わからない単語のみ復習してわからない単語がなくなるまで学習していく。
最終的にわからない単語がなくなるまでわかる、わからない単語のテスト→わからなかった単語の確認を繰り返していきます。
最終的には、全ての単語にチェックがつき、わからない単語がなくなるまで繰り返しテストを行っていきます。
ステップ7:ステップ3までの方法で100単語を学習したら、次の100単語に進んでいきます。
次の100単語についてもこれまでのステップと同様の方法で100単語を暗記していきます。
これを繰り返し行なってまずは、自分のレベル、決めた単語数の学習を行なっていきます。

TOEIC英単語を覚えていく上でどうしても覚えられない人が追加で行うべきコツ、施策について
最後にこれまで紹介してきた手順で学習してもどうしても覚えきれない単語が出てしまうという人もいると思うので、そういった人が行うべき単語を覚えるためのコツについて解説していきます。
①単語のイメージ、感覚をセットで覚える。
単語のスペルだけだとどうしても覚えられないという人は、その単語を画像検索してイメージで覚えると言うのも非常に効果的な方法です。
例えば、TOEICの単語帳の学習を行なっていて、repairという単語の意味が覚えられないとしましょう、その場合画像検索(Google画像げ検索等)で実際に画像を調べてみましょう。

※repairをUnsplashで調べた結果
以上のような画像が表示されます。
こういったイメージとともに単語を覚えるのも非常に効果的な方法です。

②忘却曲線に沿った効果的な復習のタイミングについて
余裕がある人は、忘却曲線によって、最適なタイミングで復習するというのも効果的な方法です。
復習のタイミングについては、以下のタイミングで行なっていくことで記憶が定着しやすくなります。
✔️記憶定着に効果的な復習のタイミング
20分後、1時間語後、1日後、1週間後、1ヶ月後
このうち、20分後、1時間後に関しては、先ほど紹介した勉強法でカバーすることができるので、意識すべき学習タイミングとしては、1日後、1週間語、1ヶ月後の3つのタイミングです。
とはいえ、ここまで厳密に管理していくのは難しいので、そこまで意識する必要はないです。
時間に余裕があって計画的に単語学習ができるという人は実践してもいいと思います。
私自身も単語学習をする際に少し意識をしていましたが、定期的に復習するということを心がけていればそこまで厳密に対策をする必要はないです。
TOEIC英単語対策におすすめの単語帳、参考書
続いて TOEIC英単語対策におすすめの単語帳、参考書、そしてアプリを紹介していきます。
①TOEIC L&R テスト でる単特急金のフレーズ
TOEIC L&R テスト でる単特急金のフレーズは、TOEIC満点講師のTEX加藤氏によって作成された単語帳で、TOEICの試験に本当に出る頻出の1000単語がまとめられています。
この単語帳を1000単語を学習することで、 TOEIC試験の際にわからない英単語が大幅に減り、TOEICのスコアアップを目指すことができます。
私自身この単語帳は、非常に役立ったよ、迷ったらこの単語帳で選んでおけば間違いないよ
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TOEIC英単語対策におすすめのアプリ
スタディサプリイングリッシュ TOEICコース
単語対策におすすめのアプリが TOEIC全ての対策を行うことができるアプリスタディサプリ。
レベル別(600点、730点、860点、990点)にTOEICの頻出語を学んでいくことができます。
4択から意味を選んでいく中で意味を確認し、その後具体的に単語を暗記を進めていきます。
また、長文問題を解く際にも単語の訳が丁寧に解説され、まとまっているため、その都度問題演習を行う中で語彙を確認していくことが可能です。
単語チェックテストも学習語に行うことができるため、定期的に語彙力アップを図ることができます。
単語学習以外にも、文法、模試問題集、講義動画と様々な機能がついており、このアプリ1つで初心者から TOEIC700点〜800点を目指すことが可能です。
また、スタディサプリを含めたそのほかのおすすめの英単語対策アプリについては、以下の記事でまとめているのでチェックしみてください。
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TOEIC英単語の勉強法、覚え方まとめ
この記事では、TOEIC英単語の勉強法、覚え方について解説してきました。
以下の3つのポイントを意識して TOEIC英単語学習を行なっていくことで効率的に英単語学習を進めることができます。
TOEIC英単語学習の3つのポイント
- TOEIC対策に効果的な教材(アプリ、参考書)を絶対にしようすべき
- 一回で完璧を目指さずに高い回転率で何度も学習をする。
- 単語単体で覚えずに発音、使われ方もチェックする。
具体的な学習手順についても紹介してきたので、試しに実践してみてください。